専門商社|SCM最適化・ERP導入支援
SCM全体の可視化・最適化によりトータルリードタイム短縮・在庫回転率向上に貢献
クライアント企業は、商品調達から加工・出荷までのリードタイムが長期化し、在庫過多や顧客納期遅延といった課題を抱えていました。特に複数倉庫・加工センター間の計画調整や資材調達における情報連携の遅れが全体の効率を低下させる要因となっていました。弊社はこれらの課題に対し、業界特性を考慮したERPシステムの導入を提案し、調達・生産・物流の各プロセスを統合管理できるシステム設計と導入を支援し、リアルタイムな情報共有基盤を構築。その結果、のトータルリードタイムを短縮し、在庫回転率の向上と緊急対応コストの削減を実現しました。
弊社の役割
構想策定フェーズ
業務・システム両面での要件の具体化、最適化を目的として、ERPの適合性検証 / 改革テーマ設定 / ToBe業務・システム設計 / 製品・導入ベンダー選定をご支援させて頂きました。
構築フェーズ
お客様側PMOとして、PJ全体の管理(進捗、課題、スコープ、ベースライン、品質 etc)、要件定義や設計レビューのサポート、移行や教育等のお客様側タスクの推進を伴走型でご支援させて頂きました。
お客様が抱える課題
現行システムが会計システムを中心の考え方で設計され、かつ長年の増改築によりシステムの連携性が悪く、データが分散していたため、商品調達から加工・出荷までのリードタイムが長期化し、在庫過多や顧客納期遅延といった課題を抱えていました。特に複数倉庫・加工センター間の計画調整や資材調達における情報連携の遅れが全体の効率を低下させる要因となっていました。
ソリューションの概要
SCMから会計まで一気通貫でデータを統合管理できるクラウド型ERPパッケージを導入し、システム連携、データ整合性に関する課題をパッケージの統合データベース利用により解決しました。
また、品目、得意先、仕入先マスタを徹底的に名寄せ・クレンジングすることで、業務オペレーションの効率化に加え、データ分析・利活用ができる状態を整備しました。
これらに加え、BIツールも合わせて導入したことで、得意先や製品など様々な軸でトータルリードタイムや粗利率等のKPIのクロス分析を行い、改善機会を特定・モニタリングできるデータ利活用基盤も整備し、それらを実オペレーションとして運用するための管理・レポーティングルールや報告資料の見直し等も行いました。
プロジェクトの成果
アドオン開発を最小限に留めて導入したことで、当初計画のコスト、スケジュールで新システムの立上げが達成されました。
また、上記、データ利活用基盤の整備、運用により、得意先への価格交渉や取り扱い製品の絞り込み、仕入価格交渉などを行うべき「重点改善領域」が特定され、不採算取引の減少にも貢献しました。