建設・不動産会社|ERP・プロジェクト管理システム構築

建設・不動産会社|ERP・プロジェクト管理システム構築

プロジェクト損益管理の高度化により、事業採算性・ROIC向上に貢献

クライアント企業は、複数の大型プロジェクトを同時並行で進行する中、プロジェクト単位でのコスト管理が不十分であり、想定利益を確保できないケースが頻発していました。弊社はこれらの課題を解決するため、プロジェクト管理機能を中心としたERP導入支援を実施。まずプロジェクト別の原価管理体制を整備し、工数・材料・外注費などの発生コストをリアルタイムで可視化する仕組みを構築しました。合わせて、設計変更管理と連動した予算管理プロセスを確立し、クライアント事業の収益安定化と顧客満足度向上に貢献しました。

弊社の役割

構想策定フェーズ
業務・システム両面での要件の具体化、最適化を目的として、ERPの適合性検証 / 改革テーマ設定 / ToBe業務・システム設計 / 製品・導入ベンダー選定をご支援させて頂きました。

構築フェーズ

お客様側PMOとして、PJ全体の管理(進捗、課題、スコープ、ベースライン、品質 etc)、要件定義や設計レビューのサポート、移行や教育等のお客様側タスクの推進を伴走型でご支援させて頂きました。

お客様が抱える課題

大型の建設プロジェクトのプロジェクト損益管理は極めて重要な要素である一方で、フェーズ、タスク構造が複雑であり、またプロジェクト途中での計画変更も多発するため、多くのプロジェクトでコスト管理の精度が低く、当初計画の利益を確保できないケースが頻発していました。

主な原因として、現行システムでは上記のプロジェクト損益管理にほとんど対応ができておらず、プロジェクト毎に独自のエクセル管理を行っていたことから、ERP導入においてはプロジェクト損益管理強化が最優先課題として挙げられました。

ソリューションの概要

統合型のクラウドERPパッケージの中で、SCM領域、生産管理領域、会計領域に加え、プロジェクト損益管理モジュールも含めて導入しました。

特に重点テーマとして挙げられていたプロジェクト損益管理システムの導入には、様々な業務プロセスやルールの見直しが必要となり、これらの業務改革についてもERP導入と並行して推進しました。

また、見積精度の向上のために、過去の類似プロジェクトの当初損益計画と実績詳細をライブラリー化し、閲覧可能な仕組みを構築し、プロジェクト受注時の見積審査に活かすなど統制面での強化にも取り組みました。

プロジェクトの成果

ERPパッケージには殆どアドオンを行わず、積極的にRPAなどの外部ツールを組み合わせたことにより、現場業務の効率化と、システム運用保守のスリム化の両立を図りました。

また、プロジェクト損益管理、見積統制の仕組み化、基盤整備により赤字リスク案件をタイムリーに把握し、前広に是正アクションが取れるようになると共に、結果として現場の受注時の業務負荷の低減にもつながりました。

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